少女邂逅
最近自分の好みにぴったりハマった映画があったので、久しぶりに更新します
いじめられている高校生のミユリが、同じクラスに転校してきたツムギと出会う物語
良いところをあげるときりがないし、うまく説明できなんですが
まずタイトルの「邂逅」は「かいこ」の意味も含んでいて、虫の蚕がこの映画の世界観をつくっている
蚕がこの映画の、現実と想像の境界を曖昧にさせていて、それが少し怖くて美しい
かなり世界観を重視している作品で、二人の放課後を映すカメラワーク、電話ボックスでの会話、喫茶店とクリームソーダ、教室のカーテンなど、ひとつひとつのシーンに監督のこだわりを感じる
エンディングの、「思い出は汚れたまま 少女は天使になる」という歌詞も、曲調も素敵で、エンドロールで感極まり、いつの間にか泣いていた
見終わったあとは心にすっと傷が残って、日常のふとした時に、この映画を思い出してしまって、こんなに苦しい余韻が残る映画は珍しいと思う
切なさ、儚さという言葉が「少女邂逅」には良く似合います