又吉直樹さん 「火花」と「劇場」
この二冊に共通していること、というかこの二冊から感じたことは
又吉直樹さんが「純粋さ、無邪気さ」を上手く書くなあ、ということ
おそらく又吉さんは純粋であることに憧れと、恐れがあるのだと思う(そんなの本人にしか分からないけど)
私も物事の捉え方が純粋な人を見るといいな、どうやってそんなに美しく育ってきたんだろうな、と思うことがある そんな感じなのかな
また勝手に推測したり自分と重ね合わせてごめんなさい
でもそういう純粋さを、神谷さんや沙希に投影して、きれいに、丁寧に描写しているなと思った
東京百景に出てきたエピソードが使われているところもあって、先に東京百景を読んでよかったと思った
自分が考えたこと、体験したことを小説にできる又吉さんを尊敬するな すごい
あとは劇場の方が火花より読み終わった後味が良いと思った
火花は神谷さんに対して哀れだな、という感情を抱いてしまって、そう思った自分のことを醜く感じたし私ってめっちゃ小さい人間だな…と思ってしばらく考えてしまった
一方劇場は、あまり書くとネタバレになってしまうけど、その先が読者に委ねられているところがあったから、自分の思うようにお話を終わりにすることができた
まあ結果どっちもいい 人間も早く読みたい
2019年、又吉直樹さんに終わり
2020年、又吉直樹さんに始まりました
これからも読書続けるぞ〜